ゲームのプレイ日記や感想です。
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Dragon Age Inquisition (11)
writer:nmf 2016-01-11(Mon) Dragon Age Inquisition
取り敢えず終わったということで全般的な感想など。
シリーズも3作目となりましたが、今作は最初の方は面白かったけど、段々グダグダになったなあというのが正直な感想です。DA2のマップ使い回しへの批判に対する反動か、親の仇のようにエリアが広大になり、そこに探索地点やクエストが多数配置されてはいます。しかしながら、フェレルデンとオーレイに跨がる幾多の地域は、丁寧に作り込まれていて探索そのものは楽しくても、審問会の組織目的、審問官の役割とはあまり関係のなさそうな展開も多く、長らく遊んでいるとメインストーリィの印象がぼやけてきます。
作戦会議における各地への干渉も、きちんと読み込んでおればストーリィに関係することが分かるのかも知れませんが、散発的に持ち込まれる相談事はどのような背景で審問会と関係し、関与した結果状況はどう変わったのか、について大した情報がないですし、それに関した顧問間の雰囲気会話が一部にあるだけで丁寧な報告がある訳ではないので、ストーリィに影響する要素として捉えられなかった。クエストの後始末的な作戦も多く、それはそれで面白いと思ったのですが、作戦を端緒とした展開によってクエスト発生が変化するなど、もっとはっきり関連づけた方が、盛り上がったのではないかと思います。
今作は、仲間との個人的関係(ロマンスや個人クエストなど)、審問会という組織の長(管理監督者)としての組織内部での執行(作戦会議における選択、懲戒処分など)、審問会という組織の対外的な代表者としての決断(反乱魔道師やテンプル騎士団、オーレイやフェレルデンとの関係)、碇を手にした者としての神話的存在との関わり(コリーフィウス、モリガンや古代エルフなど)というレベルで構成されていると思うのですが、審問官の役割でもないだろう単なる探索という部分も多く、どれが一番の重点でどれを中心に話を展開しているのか、レベル間のバランスが上手く取れていないように感じました。
プレイ時間のボリュームで考えると、多分最後の「探索」の時間がかなりの割合を占めていると思う…要は歩くだけという。
そのため、メインであるはずの審問会関係のストーリィに対する求心力が希薄に感じられました。ダレ場がさんざん続いた後の、「邪悪な目、邪悪な心」からのクエストを一気にこなしたら、流石に盛り上がりは感じられましたが…。
取り敢えずボリュームを大増量したのは良いが、その結果全体的に薄めの展開になっていると感じました。あと、欠片集め、レリーフ集めは同じような蒐集ものなので、もうちょっと変化を付けた方が良かったのでは…と思います。
また、前にも書いたように審問会という組織がいまいち腑に落ちませんでした。
審問会の目的はコリーフィウスを倒して天の裂け目を防ぐこと以外は判然とせず、オーレイとフェレルデンの国境付近に陣取って勢力を伸ばし、代表である審問官はアンドラステの加護を受けたと噂され、その手に不可思議な碇を宿して唯一天の裂け目を塞ぐことができる存在と言われている…。宗教的権威も政治的権力も一身に備えているとしたら、審問会は今ある国家や教会に、審問官は皇帝や教皇に、成り代わるのではないか、と恐れられても止むを得ないように思えます。
教皇ジャスティニアの生前の手紙を入手したレリアナがとある場所へ向かうというクエストで、レリアナが「この手紙は数ヶ月前、或いは数年前に書かれたもの」というような台詞を言いますが、つまりこれ程強大で巨大な審問会という組織は僅か数ヶ月で構築された、ということになってしまいます(野暮を承知で言うと、ストーリィ展開における時間の経過と空間の移動について、あまり注意を払っているように感じないです)。でしたら尚のこと、審問会という組織が、その異様な拡大が各方面に緊張をもたらすのではないでしょうか。
DLC「招かれざる客」では、オーレイもフェレルデンも審問会を不審の目で注視しており、審問会の今後の在り方がテーマになると思ったら、これまでのお話しは超越的な存在の意思が働いていて、審問官よお疲れ様でした、碇は返して貰うぞ、といった肩叩きの展開になり、世俗的な話の方はバカヤロー解散で終えてしまいました。
結局審問会という組織は、DAOにおけるウォーデンの盟約と同じ、主人公単独では対峙し得ないオーレイなどと関与させるための方便で、混乱とその打開に関してゲームプレイ上は特段の役割はなかったのではないか…という印象です。審問官個人に与えられた能力とその行使、それを与えた側の思惑で完結してしまうような気がします。
審問会という組織を際立たせるなら、騎士団側を選択した時に羨望の悪魔が見せた未来の悪夢、権力者の、組織の変容というリスク発現は面白い展開だなあと思っていたので、エルフの神話絡みを持ち出すのはもう少し控えめにして、こちらを中心に話を組み立てた方が、自分としては興味深く感じられたのですが。DLCの最後でも、審問会の存続/解散には腐敗のリスクについて触れられていたので、もしかしたらそういう展開も考えられていたのかな…?
いずれにせよ、次回作があるとすればどうやらテヴィンターが舞台になりそうですし、黒幕との関係から考えて今作の主人公が登場する余地はあるし、今回広げた大風呂敷をどう展開し、完結させていくのか、楽しみに待ちたいと思います。
シリーズも3作目となりましたが、今作は最初の方は面白かったけど、段々グダグダになったなあというのが正直な感想です。DA2のマップ使い回しへの批判に対する反動か、親の仇のようにエリアが広大になり、そこに探索地点やクエストが多数配置されてはいます。しかしながら、フェレルデンとオーレイに跨がる幾多の地域は、丁寧に作り込まれていて探索そのものは楽しくても、審問会の組織目的、審問官の役割とはあまり関係のなさそうな展開も多く、長らく遊んでいるとメインストーリィの印象がぼやけてきます。
作戦会議における各地への干渉も、きちんと読み込んでおればストーリィに関係することが分かるのかも知れませんが、散発的に持ち込まれる相談事はどのような背景で審問会と関係し、関与した結果状況はどう変わったのか、について大した情報がないですし、それに関した顧問間の雰囲気会話が一部にあるだけで丁寧な報告がある訳ではないので、ストーリィに影響する要素として捉えられなかった。クエストの後始末的な作戦も多く、それはそれで面白いと思ったのですが、作戦を端緒とした展開によってクエスト発生が変化するなど、もっとはっきり関連づけた方が、盛り上がったのではないかと思います。
今作は、仲間との個人的関係(ロマンスや個人クエストなど)、審問会という組織の長(管理監督者)としての組織内部での執行(作戦会議における選択、懲戒処分など)、審問会という組織の対外的な代表者としての決断(反乱魔道師やテンプル騎士団、オーレイやフェレルデンとの関係)、碇を手にした者としての神話的存在との関わり(コリーフィウス、モリガンや古代エルフなど)というレベルで構成されていると思うのですが、審問官の役割でもないだろう単なる探索という部分も多く、どれが一番の重点でどれを中心に話を展開しているのか、レベル間のバランスが上手く取れていないように感じました。
プレイ時間のボリュームで考えると、多分最後の「探索」の時間がかなりの割合を占めていると思う…要は歩くだけという。
そのため、メインであるはずの審問会関係のストーリィに対する求心力が希薄に感じられました。ダレ場がさんざん続いた後の、「邪悪な目、邪悪な心」からのクエストを一気にこなしたら、流石に盛り上がりは感じられましたが…。
取り敢えずボリュームを大増量したのは良いが、その結果全体的に薄めの展開になっていると感じました。あと、欠片集め、レリーフ集めは同じような蒐集ものなので、もうちょっと変化を付けた方が良かったのでは…と思います。
また、前にも書いたように審問会という組織がいまいち腑に落ちませんでした。
審問会の目的はコリーフィウスを倒して天の裂け目を防ぐこと以外は判然とせず、オーレイとフェレルデンの国境付近に陣取って勢力を伸ばし、代表である審問官はアンドラステの加護を受けたと噂され、その手に不可思議な碇を宿して唯一天の裂け目を塞ぐことができる存在と言われている…。宗教的権威も政治的権力も一身に備えているとしたら、審問会は今ある国家や教会に、審問官は皇帝や教皇に、成り代わるのではないか、と恐れられても止むを得ないように思えます。
教皇ジャスティニアの生前の手紙を入手したレリアナがとある場所へ向かうというクエストで、レリアナが「この手紙は数ヶ月前、或いは数年前に書かれたもの」というような台詞を言いますが、つまりこれ程強大で巨大な審問会という組織は僅か数ヶ月で構築された、ということになってしまいます(野暮を承知で言うと、ストーリィ展開における時間の経過と空間の移動について、あまり注意を払っているように感じないです)。でしたら尚のこと、審問会という組織が、その異様な拡大が各方面に緊張をもたらすのではないでしょうか。
DLC「招かれざる客」では、オーレイもフェレルデンも審問会を不審の目で注視しており、審問会の今後の在り方がテーマになると思ったら、これまでのお話しは超越的な存在の意思が働いていて、審問官よお疲れ様でした、碇は返して貰うぞ、といった肩叩きの展開になり、世俗的な話の方はバカヤロー解散で終えてしまいました。
結局審問会という組織は、DAOにおけるウォーデンの盟約と同じ、主人公単独では対峙し得ないオーレイなどと関与させるための方便で、混乱とその打開に関してゲームプレイ上は特段の役割はなかったのではないか…という印象です。審問官個人に与えられた能力とその行使、それを与えた側の思惑で完結してしまうような気がします。
審問会という組織を際立たせるなら、騎士団側を選択した時に羨望の悪魔が見せた未来の悪夢、権力者の、組織の変容というリスク発現は面白い展開だなあと思っていたので、エルフの神話絡みを持ち出すのはもう少し控えめにして、こちらを中心に話を組み立てた方が、自分としては興味深く感じられたのですが。DLCの最後でも、審問会の存続/解散には腐敗のリスクについて触れられていたので、もしかしたらそういう展開も考えられていたのかな…?
いずれにせよ、次回作があるとすればどうやらテヴィンターが舞台になりそうですし、黒幕との関係から考えて今作の主人公が登場する余地はあるし、今回広げた大風呂敷をどう展開し、完結させていくのか、楽しみに待ちたいと思います。
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