ゲームのプレイ日記や感想です。
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Fable3 (1)
writer:nmf 2010-11-16(Tue) X-BOX360
友なる神よ
帝位に厳しい心が必要なら
私から帝位を取り上げてください…
オペラ・セリア「皇帝ティトゥスの慈悲」
前作が面白かったので、楽しみに待っていたFable3をプレイしています。
1回目のプレイということでサブクエストもこなしながらゆっくり進めていました。遊んでみた感想を少し。
ともかく、良くも悪くもFableだなあという感想です。前作から良くなった点もあれば逆に遊びにくくなった点も多々あり、好みが分かれるところでしょう。
良くなった点は、グラフィックがより美しくなったことで、前作より絵画的な美しさが増している気がします。時間が移ろって夜が明ける様や工場地帯の港が煙る様、砂漠の空気感も素晴らしいです。 オープンワールドとはいかないまでもかなり広い範囲がシームレスで表示され、家々は内も細かく作り込まれているので、歩き回るだけでも結構楽しいものです。
キャラクターのグラフィックも良くなり、主人公は男女どちらを選んでも格好いい造形です。また丁寧にローカライズされているところも遊びやすい。音楽もかなり好みの曲調です。リーバー邸のバロック風の音楽が特に印象的でした。
悪くなった点は、何かとメニューが使いにくくなったことでしょうか。今作ではメニューの代わりに「聖なる間」というものが導入され、そこで設定や装備や衣装を変更したり、マップや現在受けられるクエストを見ることができたりします。
他はさておき、このマップが使いづらい。特に管理人の様な方向音痴では、今回のリアル(なので道などはっきりとしていないマップもある)なグラフィックではどっちがどう向いているのかさっぱり分からず、夜の森の中で迷い続ける羽目になりました。せめてマップでは現在地点、ゲーム画面では方角ぐらい表示しても良かったのではと思います。
後々不動産を購入して賃料収入を収益源にすることになりますが、店は何もないのに貸し家は傷んできたら補修しなければなりません。最初は所有する不動産も少ないので大した手間ではないのですが、ゲームが進んで資産家になっていると、不動産を一件ずつ選択しては補修するのは大変面倒な作業になります。ある地方の不動産を全部買い占めたら、一括して補修、というようなコマンドが欲しかったところです。
犬は前作の方が思い入れが持てると思います。子犬の時に保護するイベントがあり、戦闘中怪我をしたら戦況をほっといて治療し、怯えたら元気づけ、と世話を焼くことが多かったのに比べ、今作では手間がかからない分、関わりが希薄になってしまっている。
更に、どうやらバグが多いことが問題です。聖なる間でジャスパーが喋らなくなる、ショートカットが使えなくなる、時間が経過しなくなる(ベッドで寝ると経過する)、NPCの手を引いて特定の場所まで連れて行くクエストで、「手を引く」コマンドが表示されなくなる、市民や村人の会話音声の音量が非常に小さくなってしまう、など。
犬が「宝」と表示されて宝箱がないときは、本や花の場合もあったり(何もない時もあるような気がするけど)、配偶者が店番の場合は、店の開店時間は「交流する」しか表示されない(多分)など、一見バグに見えて、そうでない場合もありますが。
相変わらずオートセーブのみなので、進行不能バグに引っかかったら目も当てられないのがマイナス。また、前作はタイトル画面で英雄データが選べたのに、今作ではロード画面から入らないと選択画面に行けないのも面倒です。
肝心のストーリイは2の方が重量感があったような気がします。放逐された主人公が、敵を倒すため仲間を集めるといった構成は似ている部分もありますが、2のメインクエストは非常に起伏に富んだ展開でボリュームもあり、サブクエストも印象的でした。何より「様々の出来事が自分の身に降りかかる」緊張感が3にはあまり感じられません。3はどちらかというと「他人の為に何かする」という、客観的な関与者という立場に思える。
市民や村人との交流クエストも増えはしたけど、決まった場所から物を掘り出してくる、託された物を特定の人に渡すといった内容で、しかもマーカーに沿って移動するだけ(物の発掘は場所のヒントがないので、マーカーがなければクリアできないと思う)、もう一捻りあればもっと面白かっただろうに、本当に只のお使いイベントです。せめてマップに場所のヒントがあれば、自分で探す楽しみもあったと思うのですが…。
交流クエストやサブクエストでアルビオン全土を歩き回ること自体は、一つ一つの地方とそこに住む人々に何とはなし愛着が持てるようになるので、やっぱりもうちょっと楽しめるようにして欲しかった。
クエストやちょっとしたところ(例えば墓碑銘)は相変わらずシニカルで、また2を遊んでいると思わずにやりとさせられるところもあり、シリーズを通してプレイしている方が楽しめると思いますが、プレイ必須と言う程でもなく、今作だけでも十分面白く遊べます。
只、一見シニカルでおちゃらけているようで、その実、グロテスクに歪んだ笑いもある、といったところは通底しているけど、その点も2の方が衝撃的だったかなぁ。3はオーロラへ向かう途中の洞窟以降が、それまでの雰囲気とは一変した、纏わり付くように不安で不気味な闇の雰囲気が良く出ていたし、だからこそ最後の戦いももうちょっと拡げて表現して欲しかったと思うのです。
1周目は啓蒙専制君主として善人プレイに徹していたものの、折角だしサブクエストも出来るだけこなそうと、のんびり遊びすぎたため膨大な個人資産が貯まってしまい、ローマ皇帝宜しく個人資産を寄進して費用負担出来る状態になってしまいました。おかげで君主になった後の決断に困ることなく進められたのは失敗でした。ここで「入るを量りて出るを制す」財政規律の基本を痛感し、兄王の苦悩に思いを馳せることが出来れば更に面白かったのですが。
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